単純に考えると日本人が海外で働く上で、就職先となるのはほとんどが海外に進出している日系企業である。
このことを考えると、「日系企業が多く進出している国」=「就職するチャンスが多い国」となりそうです。
実際はビザの要件とかの厳しさで、相関関係はないのです。
例えば、アメリカに進出している日系企業は多いですが、アメリカで日本人が働くのはかなり難しかったりします。
ただ、もちろん日系企業が存在しない国に日本人にとっての就労のチャンスはないのは確かなので、海外に進出する日系企業数の推移を見ていきましょう。
2018年海外上位12か国(地域)の日系企業(拠点)数の推移
見て分かる通り最新の外務省の統計を見ると、海外にある日系企業数ランキングは以下のようになっています。
1位:中国(32,349社)
2位:米国(8,606社)
3位:インド(4,805社)
4位:タイ(3,925社)
5位:インドネシア(1,911社)
6位:ベトナム(1,816社)
7位:ドイツ(1,814社)
8位:フィリピン(1,502社)
9位:マレーシア(1,295社)
10位:シンガポール(1,199社)
単純に見るとこのランキング順に日本人には働くチャンス(求人)があるはずだが、実際はVISA発行の難易度からこの順位にはならない。
例えば米国やドイツは誰もが働きたいと思う国だと思うが、それは発展途上国の人々も同じで多くの外国人が集まってくる。しかし、先進国であるので自国の雇用を守ることから、VISAによる規制が入る。
上記10カ国でVISA取得の難易度でいうと、下記のような感じだ。
難関:米国、ドイツ
普通:中国、マレーシア、シンガポール
簡単:インド、タイ、インドネシア、ベトナム、フィリピン
海外で働ける可能性が高い国ランキングTOP3
先ほどの統計をもとに、単純に「海外にある日系企業数」×「VISA取得の難易度」で考えると、働くチャンスが多い国は以下。
1位:インド
2位:タイ
3位:インドネシア
実際にインドで働きたいと思える人は少ないので、インド就職は本人が望めば簡単に実現できそうだ。
ただ、インドと日本との距離や、インドネシアがイスラム教であることを考えると、落としどころとしてタイが普通の人にとっては現実的になりそうだ。