海外転職マニアである筆者が、シンガポールにおける採用の面接で「あなたがシンガポールで働きたい理由は?」という面接官から必ず聞かれるであろう質問に対して全てのベストな回答をまとめてみました。
なんとなくシンガポールがいい、アジアなら正直どこでもいい、という人には役立つ記事内容となっています。
必ず聞かれる質問でマイナス評価となるのはもったいないと思うので、準備としてチェックしましょう。
あなたの状況にマッチした回答がみつかればと思います。
※本記事にはPRが含まれます
そもそもシンガポールは世界でどういうポジションなのか
「シンガポールで働きたい理由は?」という答えの前に前提として、シンガポールが働く国としてどういう環境なのかを理解しないと適切でロジカルな回答は出せません。
・アジアのRegionalヘッドクオーター(本社が)集まるハブ
・世界の優秀な人材や頭脳の集積地
・金融やIT、Web3仮想通貨などの先端産業が優遇
・物価は高いが、給与水準も高くインフラが整っており生活環境が良い
・東南アジアやアジア太平洋(APAC)へのアクセスが良い
回答例① アジアの優秀な人材と切磋琢磨してスキルを高めたい
ありきたりではあるが、前向きな理由としては、より強いビジネスマンと競うことで自分の能力を高めたいという理由。
アメリカのGAFAMや中国のアリババなど、シンガポールにアジアHQを置く会社は多いです。
そこに世界から優秀な多国籍な人材が集まり働いているのは事実。
そういった人たちとネットワークを作ることも、その出会いから触発されてモチベーションを高めることも考えられます。
回答例② 世界最先端の技術やサービスに触れたい
シンガポールは人材以外にも最新のテクノロジーへの規制がゆるく、税制も優しいです。
実際にWeb3やブロックチェーン、メタバース系のビジネスは日本でビジネス環境としては厳しく、みなシンガポールで日本人も起業しています。
日本では出会えないビジネスを扱えることは確実で、世界の最先端のテクノロジーに触れたいのであればシンガポールという国は合っています。
教育にも熱心なので大学でも世界からの優秀な人材が研究を行なっています。
金融業界やIT業界で転職する人は、自ずとアメリカ、香港、シンガポールくらいしかないので、逆にアメリカや香港ではない理由を用意しておいた方がいいです。
回答例③ 東南アジア全域で活躍したい
シンガポールは東南アジアもしくはアジア太平洋地域の本社となっており、周辺各国へ出張する仕事も多いです。
なので、東南アジアの一か国に興味はなく、全体を俯瞰した仕事をしたいんです!というのも一つの理由となります。
ただし、製造業などでは既に生産現場に近い、タイやマレーシアに域内本社を構えている会社もあるので、ここは面接前に会社ごとに必ずチェックしましょう。
回答例④ 留学先や婚約者がシンガポール
これは個別具体的なケースになり、皆が使える理由ではないですが強力です。
彼女、婚約者、妻がシンガポール人と言われればそれ以上ツッコミようがありません。
しかも今後もシンガポールで長く働いてくれそうな予測も立てやすいです。
なにかシンガポールに根ざす個別具体的な理由があれば強力です。
留学していた、不動産を買った、子供の教育でもいいと思います。
回答例⑤ 英語だけでなく中国語もいかしたい
ご存知の通りシンガポールには華僑も多く、中国語が頻繁に使われています。
中国語を話せる、または学びたい人は、中国以外だとシンガポールかマレーシアが語学を活かせる国となります。
既に中国語を話せればシンガポールを選ぶ一つの事実に基づいた理由になります。
他にもタイ、ベトナム、インドネシア、マレーシアなどは国固有の言語があり、ビジネスや生活の障壁となります。
英語が通じる国という観点ではシンガポールやフィリピンに絞られるでしょう。英語が通じる国で搾りました!という切り口でもいいかもしれません。
その他の失敗する悪い回答例
シンガポールで働きたい理由として弱いなと思うのもいくつか紹介したい。
・旅行で行ったことがある
・日本人向けのインフラなど生活環境が整っていて住みやすい
・アジアの成長を感じたい、アジアの架け橋になりたい
確かにシンガポールには日本人が3万6千人ほどいると言われています。
なので、ドンキホーテ、高島屋などなんでも揃っていおり、日本と変わらない生活が送れます。
旅行先としても人気です。
ただ、これらは他の国でも適用できる理由となり、本当にシンガポールではないといけない理由とはなりません。
今ではタイでもマレーシアでも日系企業が多く、日本と変わらない生活が送れます。また、旅行先としてもどちらの国も人気ですよね。
アジアの成長を感じたいというのは、かなり良くある回答なのですが、海外で働く理由にはなりますが、シンガポールで働きたい理由としては的を射ていません。
しかも、成長を感じてどうするの?という感じです。
コンサルタント業界などのロジカルな思考が求められるポジションであれば、落とされる可能性が高いです。
以上、「あなたはなぜシンガポールで働きたいの?」に対するベストな回答と悪い回答の例でした。
あなたの考えに一番しっくりくる理由を使ってみてください。他にもこれがいいよというアイデアがあれば、コメントに残してもらえればと。
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