ERPってよく聞くけど何なの?って方々のために、ERPについて分かりやすく解説してみました!
一番ERPを分かりやすく一言で説明しているのが株式会社オービックさんのページ。
ERPとは、Enterprise Resources Planning の略であり、企業経営の基本となる資源要素(ヒト・モノ・カネ・情報)を適切に分配し有効活用する計画=考え方を意味します。現在では、「基幹系情報システム」を指すことが多く、企業の情報戦略に欠かせない重要な位置を占めています。
参考:ERPとは
つまり、企業内でバラバラに点在している重要な経営資源要素(一般的には、製造・物流・販売・調達・人事・財務会計)を1つのシステムに集めて管理できるシステムのことなんです。
またまた、株式会社オービックからのページから申し訳ないですが、以下の図が非常に分かりやすい。
経営者が会社全体の状況を把握するときに役立ちます。
ERPを日本語にそのまま訳すと、「企業資源計画」になります。または、「統合基幹業務システム」と呼ばれることも。
商用ERPソフトウェアの状況
- 商用のERPソフトウェアとしては、1972年に創業したドイツSAP社のSAP R/3やSAP S/4HANAを始め、オラクル社のE-Business Suite, PeopleSoftなどの大手企業向けERPソフトウェアが市場を席巻。
- フォーブズ・グローバル2000にランクインする大企業においては、87%がSAP製を採用
国産ERPソフトウェア
欧米のERPソフトウェアが世界を席巻しているわけですが、Wikipediaから日本国産のERPも抽出してみました。
- A.S.I.A.: 東洋ビジネスエンジニアリング(主要株主:東洋エンジニアリング株式会社)の開発した純国産ERPソフトウェア。
- 奉行V ERP: OBC(株式会社オービックビジネスコンサルタント)の開発したクラウド型ERPソフトウェア。
- COMPANY: ワークスアプリケーションズ社の開発したERPソフトウェア。
- dDREAMS: ドコモ・システムズ(主要株主:NTTドコモグループ)の開発したクラウド型ERPソフトウェア。
- EXPLANNER: NECの開発したERPソフトウェア。
- GEMPLANET: 日立製作所の開発したERPソフトウェア。
- GRANDIT: GRANDIT社(インフォコム株式会社:主要株主帝人)の開発した純国産ERPソフトウェア。
- GrowOne Cube: ニッセイコム(主要株主:日立製作所系列)の開発したERPソフトウェア。
- MA-EYES: 株式会社ビーブレイクシステムズの開発したプロジェクト管理型ERPソフトウェア。
- MCFrame: 東洋ビジネスエンジニアリングの開発した純国産ERPソフトウェア。
- MCFrame online 原価管理:MCFrameをベースとしたSaaSモデル。
- OBIC7: オービック社(主要株主:野田家)の開発したERPソフトウェア。
- ProActive: 住商情報システム(SCSK:主要株主:住友商事)の開発したERPソフトウェア。
- ツバイソ: ツバイソの開発したクラウド/SaaS型ERPソフトウェア。
- ZAC Enterprise: オロ社の開発したクラウド/SaaS型ERPソフトウェア。
- Reforma PSA: オロ社の開発したクラウド/SaaS型PSAソフトウェア。
ということで、有名な企業で言うと、
- 東洋ビジネスエンジニアリング
- ワークスアプリケーションズ
- NTTドコモ
- NEC
- 日立製作所
- オービック
- 住友商事
などが主な会社・親会社であり中小大の日系企業をメインターゲットに熾烈な競争を繰り広げているのですね。
- SAP
- オラクル
に負けず頑張って欲しいが、Microsoftが参入してきたりもしているので、海外のメガIT企業と戦うことになり厳しそうな世界。国内ですら、Kintone(サイボウズ)とか近いサービスも参入してきていますね。
ERP導入のメリット
そんな様々な経営資源を一括でシステム管理できるERPですが、導入のメリットを考えてみました。
- ばらばらに管理された情報の一元管理
- 業務の効率化
- 経営課題の見える化
などになりますね!