GAFAM(Google、Amazon、Facebook、Apple、Microsoft)の最新四半期のセグメント別売上構成比を、1枚でわかりやすく理解できるようグラフにしました(2021年4月〜6月期)。
週末のGAFAMビジネスモデル研究や決算の振り返りにご活用ください。 pic.twitter.com/FQNg6MGvUx
— 企業分析ハック -新しいビジネスの教科書を作る- (@company_hack) July 30, 2021

アメリカのITテックジャイアント企業をそれぞれの頭文字を取ってGAFAMなんて言いますが、それぞれの売上構成を表す表がTwitterで話題になりました。
これを見て、分かりやすくワンワードでそれぞれの企業の事業内容をネーミングしてみました(売上が高い順)。
Amazon = EC会社
Apple = デバイス会社
Google = 広告会社
Microsoft = ビジネスソフト会社
Facebook = SNS広告会社
売上は圧倒的TOP!Amazonの事業内容はEC!
まずは売上が他者GAFAMの約二倍と圧倒的なデカさを誇るAmazon。
言わずと知れたEC事業やそれを支える自動倉庫運営などで半分以上の売上を上げています。
このEC分野では日本では楽天と競合していますが、世界で見ると中国のアリババや、その傘下のLazada、韓国のクーパン、shopeeなどの競合がいます。
メルカリやGrabとかも商品を注文できるという意味では間接的な競合となります。
Amazonが凄いのはAWSというクラウドサーバーでも高いシェアを誇っているということです。
このクラウドサーバーの分野ではMicrosoftのAzureやGoogleのGoogle Cloud Platformが競合になります。
Amazon Primeなどの動画サービスはサブスクと言うことで、Netflixなどと競合しています。
AppleはiPhoneの売上が半分!
AppleはiPhoneの売上が半分を占めており、それ以外のMacやiPadなどのデバイスを含めると半分以上を占めるので、デバイスの会社と言うことができるでしょう。
Apple Storeなどのプラットフォームからアプリが売れるごとに課金されるのもおいしい金の卵ですね。
ただ、携帯のデバイスで言うと韓国のサムスンや、中国のHuaweiなどの有象無象のコモデティ化したプロダクトを売る会社が沢山いるので、いかに高いブランドを維持していくかも重要です。
ただ、AppleはM1チップなどの携帯やパソコンなどの基幹部品も作っているところが強みです。
あのM1チップの性能は凄まじいものがありそうです。
また、アップルカーなどにも取り組んでおり次の収益の柱に期待です。
YouTubeも凄い!
Googleは広告会社
よくGoogleは広告会社と揶揄されます。ただ、あの最強の検索エンジンと、Google Mapなどのサービス、GmailやGoogle Chromeなど色んな便利なサービスを産み出していますよね。
携帯なども出していますが、それはあまりうまくいっていないようです。ただ、携帯で言うと、MicrosoftもAmazonも発売しましたが、うまくいきませんでした。
Google Glassなんかもデバイスの失敗で撤退した例かもしれません。
検索系でいうと中国系の百度(バイドゥ)などもありますが、安全保障上の観点から日本や欧米諸国が中国系の検索サービスを使うことはまだ考えられなさそうです。
ビジネス系ソフトやサーバーのMicrosoft!
ビジネスマンの働くツールをガッツリ抑えているのがMicrosoftです。
みなさんもオフィスで働いている方はWidndowsのOSはもちろん、Word、Excel、Power Pointなどのツールをガッツリ使っていると思います。
最近ではMicrosoft Teamsなども一気に広まりました。
そういった目に見える部分だけではなく、裏のサーバーでもMicrosoftは高い売上シェアを占めています。
ビジネスSNSのLinkedInもMicrosoftに買収され、ビジネス周りの環境はMicrosoftなしでは考えられない環境になっています。
もちろんデバイスの領域でもSurfaceなどのノートパソコンや、Xboxなどのゲームとそのソフトもあります。
SNS一本足打法?Facebookの売上は最小!
Facebookや買収したInstagramなどは有名ですが、中々その広告分野から抜け出せていないのがFacebookです。
売上規模もGAFAMの中で一番小さいですが、収益のポートフォリオのバランスも非常に悪いです。
しかも、SNSは栄枯盛衰があり、Facebookのネットワークが古びたおじさんとかが増えると、Instagram、TikTok、SnapChatなど次々に変わっていく傾向があります。
また、ビジネスではLinkedIn、出会いではTinderなど専門分野ごとに強いプレイヤーもいます。
仮想通貨などでもがんばっているようですが、SNSという入れ替わりが激しい業界で、それ以外の分野にビジネスを多様化できていないFacebookは今後はGAFAの4大ITジャイアント企業から抜けるような気がします。
その他注目のアメリカのIT企業
- Adobe(サブスクで成功!PDFやAdobePremierプロなどでクリエーターから支持)
- Salesforce(Slackを買収)
- Netflix(動画配信)
- SAP(ERP企業)
- Oracle(ERP企業)
- IBM(システム企業)
- Cisco
このようにGAFAM以外にもアメリカには巨大ITジャイアント企業があり、それぞれ色々な領域でビジネスを展開しています。
BtoBビジネスの企業はあまり知られることがないですが、法人契約と言うのは大きな売り上げを占めるので見逃せません。